メリルリンチとキャップジェミニが24日に発表した調査によると、世界の富裕層が保有する資産総額は2008年に前年比20%減少した。また、純資産100万ドル以上を保有する富裕層人口も前年比15%減少し、860万人となった。
2社がまとめた「ワールド・ウェルス・リポート」によると、富裕層の資産総額は2005年のレベルを下回り、32兆8000億ドル(約3153兆円)だった。富裕層の0.9%を占める金融資産3000万ドル超の超富裕層の資産も、前年比で約25%減少した。
また、富裕層の数が多い国は、米国、日本、ドイツで、全体の54%を占め、中国が英国を上回り4位につけた。富裕層の減少率は、米国が18.5%、日本が10%だったのに対し、ドイツは2.7%にとどまった。
世界的な金融市場の急落を受けて、富裕層は現金で保有する資産の割合を21%まで増やしている。
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ロイター